俳諧書留

殺生石

目次

奥の細道殺生石へ 須賀川へ


みちのく一見の桑門、同行二人、なすの篠原を尋て、猶、殺生石みんと急侍るほどに、あめ降り出ければ、先、此処にとゞまり候

落くるやたかくの宿の時鳥   翁

木の間をのぞく短夜の雨   曾良

   元禄二年盂夏

蚕する姿に残る古代哉   曾良