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芭蕉db
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笈の小文
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(歌仙)
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ある人興行*
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(かをさぐる うめにくらみる のきばかな)
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此間、美濃・大垣・岐阜のすきものとぶらひ来りて、歌仙*、あるは一折*など
度々に及。
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表紙 年表
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香を探る梅に蔵見る軒端哉
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防川の富裕さを梅の香に託して誉めた挨拶吟。どこからともなく梅の香りが匂ってくる。どこに梅ノ木があるのだろうと探していると、大きな蔵の軒端に視線が突き当たったというのである。
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なお、『笈日記』では、
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香を探る梅に家見る軒端哉
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とある。
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ある人:防川(ぼうせん)の主催した句会。防川は富裕な商人。
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歌仙:36句を一巻とする連句。懐紙2枚(二折)に書く。
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一折:18句でまとめたもので半歌仙ともいう。懐紙1枚(一折)に書く。