芭蕉db

水田正秀宛書簡

(元禄3年7月10日 芭蕉47歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


頃日六進じ候處*、又々色々御取揃被芳慮忝奉存候*。同姓方へ茶被遣被*あの方能茶無御座候へば*、別而忝存候*。六にも銭被遣被下御心指難盡候*。先々御内方様*御病後いよいよ御快気候や、御養生且御つつしみ大事に御座候間、おこり*かへらぬやうに可成候。御家来蘇生*之よし珍重珍重、さてさて大切之事どもに御座候。随分御保養可御心付候。御手前も九分の御仕舞のよし*、盆後ちとちと御休気を御養候様に可成候。身の後金北斗をさそふとも*、益なかるまじく候。 以上
     七月十日
  尚尚御袋様へ御礼奉頼候。
  孫衛門様                      はせを

 膳所の門人水田正秀宛書簡。正秀から生活雑貨が贈られてきたことへの謝礼。