芭蕉db

許六宛書簡

(元禄6年3月2日 芭蕉50歳)

 

書簡集年表Who'sWho/basho


辱拝見、さてさて不慮之大雪*、手前病人に散々あたり候而、拙者も持病指出申候へ共、拙者事は次に致、病人保養にかゝはり居申候。節句過までは得参上仕間鋪候*。何とぞ六日比参上、是も長逗留は難成奉存候。病少重く成候へ共、長病之事に御座候間、此通に御座候はヾ、六日時分御尋可申上*。四日には暫時他出之事も可御座候へ共、近辺迄御出被成候はヾ、先御立寄所仰候*。廿八日は雨天(ここで切断)
 
     三月二日
   
   許六様                       ばせを

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 面会の予定を伝える。これも、許六のアポイントメント要求に対しての返事。死の一ヶ月前であり、桃印の病気は益々重くなってきているのが文面からもよく分かる。