芭蕉db

菅外記(曲水)宛書簡

(元禄6年1月頃? 芭蕉50歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


珎碩状為持被下辱奉存候*。貴様へ参候状も御見せ被*。折節対客取紛候間、留置候而一覧、重而返進可*。隠岐守様火之御番被仰付候由、乍懼目出度奉存候*。時節火事之さたも静成事に御座候へば、猶以珎重成御役義(儀)与、いづれも様御満足可成候*。怒誰丈馬上にてゆれ不参候様に仕度候*。私義(儀)、少腫物がましき物出来候而寒気
 御見舞可御意*。様子により御鼻のかうやく御無心可申候*
   菅外記様                   はせを
貴報

 深川芭蕉庵から、江戸在勤中の曲水宛書簡。怒誰の書状についての雑感。末尾に一部不明個所あり。