芭蕉db
   野馬と云ふもの四吟に

金屏の松の古さよ冬籠り

(許六宛真蹟書簡/荊口宛真蹟書簡

(きんびょうの まつのふるさよ ふゆごもり)

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 元禄6年10月9日許六宛書簡に初出だが、「屏風には山を画書いて冬籠り」からの改案といわれている。「野馬<やば>」は志田野坡のことで、野坡の若い時の俳号。

金屏の松の古さよ冬籠り

 この家の主人は、老松の描かれた金屏風の前にでんと座って冬を越す。なんと豊かなことよ。