芭蕉db

草いろいろおのおの花の手柄かな

(笈日記)

(くさいろいろ おのおのはなの てがらかな)

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 貞亨5年8月。『更科紀行』への出発に際して美濃の門人たちに発した留別吟。これと同じシチュエーションで「送られつ別れつ果ては木曽の秋」と「朝顔は酒盛知らぬ盛り哉」がある。

草いろいろおのおの花の手柄かな

 草には多種多様な種類があり、様々に工夫を凝らした花が咲く。私には多くの弟子がいて、それぞれみんなはなある作品をものしている。別れに当って門人への謝辞を込めた別れの歌 。
 


安城市和泉町の句碑(森田武さん提供)