一見安そうなパソコンでも、よく見ると別のオプションを買い足さなければならなかったりすると、結局割高ということもあります。そこで考えておかなければならないポイントを考えてみました。
1.CPU
Pentium 133(ノートパソコンなら120以上)以上を選ぶこと(MMX
Pentium,Pentium2,Pentium3 AMD K6, K6-2などもOK)。ビジネスソフトを使っている分ならPentium
133で十分な性能が出る。ただしマルチメディアをやりたい場合は性能は高ければ高いほどよい。またODPというオプションを買うとCPUの性能を上げることも可能(デスクトップパソコンのみ)。それ未満のパソコンはいくら安くても敬遠したほうが賢明。とはいえ、最近はアウトレット品(型落ちのモデル)でもPentium133はたいていクリアする。
2.メモリ容量
Windows95を使う場合最低32M(できれば48M以上)は必要。またWindows98の場合、64Mないと快適に使えない。32Mでは頻繁にスワップするため動作が鈍かったりフリーズが頻発する。最初から64Mついているなら当面買い足さなくてもよいが、それ以下なら絶対買い足そう。メモリは多ければ多いほどよい。またノートパソコンは1枚しかメモリが増設できないので、増設するなら最初から多めに増設すべきである。
3.ハードディスク容量
最低でも2Gぐらいは必要。1G程度であれば相当我慢を強いられると考えておこう。500M以下なら別に大容量のディスクを買って交換してしまったほうがよい。ノートパソコンの場合はハードディスクの増設ができないので(自分で交換することは可能な場合があるがメーカの保証は利かなくなる。ただしIBMなど有償でハードディスク増設サービスをやってくれるところも出てきたが、割高である)、500Mぐらいしかディスクがないパソコンはいくら安くても買わないこと。アウトレットのノートパソコンを買う場合は特にハードディスクの容量に注意しよう!!アウトレット品でも2Gは最低と考えたい。
4.付属ソフトウェア
ほしいソフトが付いているかどうか確認する。また初心者は情報教室にあるソフトにあわせたほうがよいと思うので、Word97とExcel97が付属していない場合はその購入費用(アカデミックパックで両者併せて約16000円)を上乗せして考える。
5.CD−ROMドライブ(ノートパソコンのみ)
デスクトップで付いていないというのは最近ではほとんどないが、ノートパソコンでは付いていない場合がある。別売CD−ROMドライブをつけると約3万円のアップ。アプリケーションをインストールしたり、パソコンのソフトをの不調を復帰させる場合にCD−ROMドライブは必須。なお、パソコンによっては、初期状態に戻すのに純正のCD-ROMドライブでないとうまくいかないという場合があるので注意したい。
6.ポインティングデバイス(ノートパソコンのみ)
ノートパソコンのポインティングデパイス(マウスに相当するもの)は
トラックポイント(IBM,東芝など)
トラックボール(Panasonic Let's noteなど)
トラックパッド(NEC,富士通,シャープ,ソニーなど多くのメーカ)
と3種類ある。ポインティングデバイスの好みは人によって大きく違うので店頭などでよく触って確かめてほしい。ポインティングデバイスが決まるとほぼ購入したいパソコンのメーカーも決まる。
私の個人的な好みはトラックポイント>トラックボール>トラックパッドの順である。トラックポイントはとっつきは悪いが使いなれると最高、トラックパッドはとっつきやすいが、慣れると今一つぴしっと決まらない感じでヤダ、トラックボールはその中間、だと思っている。ちなみにトラックボールは大きめで、ボールに比較的重量感があり、回転が滑らかなものが使いやすい。PanasonicのLet's
noteのトラックボールはかなり良質だと思う。
7.画面の情報量(ノートパソコンのみ)
1台目に買うパソコンなら800x600ドット(以上)は必要。640x480ドットならいくら安くても購入しないほうがよい(2台めとして使うなら割切りしだいである)。また画面の液晶はTFTがベストだが値段は高め。DSTNでもまあまあ我慢の範囲である。ただのSTNは在庫処分でいくら安くても購入すべきではない。またDSTNに準ずるねじれSTNというようなものも出てきている。
8.サービスの保証(特にデスクトップパソコン)
あとは、特にデスクトップパソコンを買うときに気にしたいのはメーカーのサービス体制である。通常は、1年間、本体の機械的故障に対して無償修理ということになるが、デスクトップだと本体をメーカーや販売店に持ちこむだけで一苦労である。それに対して最近は外資系を中心にオンサイトサービス(出張修理)無償やセンドバック配送無償をうたっているメーカーもある。また本体故障も3年保証の会社も出ている。
また困ったときのユーザサポート体制も重要である。
このあたりについては日経パソコンなどに特集記事が出ていたので参考にしたい。
last modified 17, March, 1999
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