芭蕉db

雪間より薄紫の芽独活哉

（俳諧翁艸）

（ゆきまより うすむらさきの めうどかな）

句集へ　年表へ　Who'sWhoへ

　貞亨元年（41歳頃）頃から死の元禄7年（51歳）までの間。『翁草』に初出。
　なお、この時期の制作年次不明のものとして、58句がある。

雪間より薄紫の芽独活哉
　独活＜うど＞は、ウコギ科の多年草。山野に自生するが栽培もされている。その独活が雪の間から早くも芽を出している。春を見つけた素直な嘱目の吟詠句。