八月十五日・九月十三日は、婁宿なり*。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす。
婁宿なり:<ろうしゅく>。古代中国で、月・太陽などの位置を示すために、赤道・黄道付近で天球を28に区分し、それぞれを一つの宿としたもの。月はおよそ一日に一宿ずつ動く。婁宿はその一つ。
それぞれ、十五夜と十三夜である。
はつき15にち・ながつき13にちは、ろうしゅくなり。このしゅく、 せいめいなるゆえに、つきをもてあそぶにりょうやとす。