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清瀧や浪にちりなき夏の月

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清瀧や浪にちりなき夏の月      ばせを


先師難波の病床に予を召て曰、頃日園女が方にて*しら菊の目にたてゝ見る塵もなしと作す。過し比 ノ句に似たれバ、清瀧の句を案じかえたり*。初の草稿野明がかたに有べし。取てやぶるべしと也。然どもはや集々にもれ出侍れば、すつるに及ばず*。名人の句に心を用ひ給ふ事しらるべし*