芭蕉宛木節書簡

(元禄7年7月22日)

戻る


餞別

川柳又あふ迄を根引哉

是も離別に柳はふるく可有候得ども、中をどふぞ置かへ候ても役に立可申や。何角取あへず進じ申候。
将又日外御申被
成候繪、御心隙に被遊可下候。身延行記(記行)も御筆削之上御写可下候。又あとより句共出来申候はゞ可申上候。秋冬之内御越可成候。爰許どれどれも不相替居被申候。以上

    七月廿二日                          木節

 芭蕉先生様


 大津の医師木節が伊賀に帰郷中の芭蕉に宛てた一通。