芭蕉db

宛先不明書簡

(24日)

書簡集年表Who'sWho/basho


 先日已後、先からさきにながれわたり候而*、夜前罷帰、先日之御巻、点仕候*。御けいこの為、点ひかへ申候*。句の味、貴面御物がたり可申上*。明廿五日昼よりは大かた宿に居可申と奉存候。又、前句二句進覧仕候*。以上
   廿四日                              桃青

梅咲窓に額みえすく

菊折に岩根岩根を飛こえて


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 誰に宛てたのか不明な書簡。相手は句の初心者で先に点付けを依頼してきたものらしい。しかし、芭蕉はあちこち歩いていて手をつけていなかった。「宿」の語のあるところから旅の最中であったようだ。