芭蕉db

宛先不明書簡

(元禄5年夏 芭蕉49歳)

書簡集年表Who'sWho/basho


乙洲(州)下候間、一翰致啓達*。愈御無事に御勤仕申候哉。久々絶便候而、御物遠罷過候*。拙者持病がちに而暮候へ共、露命は猶難面候間、可御心*。俳諧いか(が)成候哉。定而去来折々被尋候半と存候*。少々歌仙に而も御見せ可成候。

 江戸から宛先不明の書簡。去来の名が出てくるので膳所または京都辺りの人が宛先と思われる。