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芭蕉db
深川夜遊
(俳諧深川)
(あおくても あるべきものを とうがらし)
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元禄5年9月中頃の作。9月6日、膳所の門人洒堂が深川の芭蕉庵を訪ねてきた。これを機会に嵐蘭、岱水の4人で四吟歌仙を巻いた。この洒堂の江戸入りは、俳諧修業の進まぬ悩みを持っての訪問だったらしい。いわば、若い洒堂はまだ熟れた唐辛子のように赤くはないのである。若さは青さでよいのだが、洒堂は苛立っている。師の芭蕉は、そんな弟子の懸命ぶりはうれしくもあり、励ましたくもなるのだが、・・・蕉門の師弟関係の一シーンがここにある。洒堂については、『洒楽堂の記』がある。
しかし、この2年後、この弟子を中心とするごたごたで芭蕉は命を落とすことになった。
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青くてもあるべきものを唐辛子
草庵の庭に、秋のこの時期ともなると青かった南蛮が赤く色づいて生えている。その実は、青いままでもよいようなものだが、秋になれば自然と赤くなるのである。
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