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芭蕉db
瓢竹庵に膝を入れて、旅の思ひい
と安かりければ
(真蹟懐紙)
(はなをやどに はじめおわりや はつかほど)
はじめ終り花に礼いふ廿日ほど
(瓢竹庵所蔵短冊)
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元禄元年春。『笈の小文』の途中、伊賀上野の門人岡本正次、俳号苔蘇<たいそ>宅にて。この折「このほどを花に礼いふ別れ哉」も詠んだ。
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花を宿に始め終りや二十日ほど
「咲きしより散りはつるまで見しほどに花のもとにぞ廿日経にける」(関白前太政大臣『詞花集』)を引用している。花は桜。その咲き初めから終りまで20日ばかりをこの宿で過ごした楽しさ。芭蕉は、この年の春を伊賀上野を中心に日を送った。
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三重県上野市中河原(牛久市森田武さん撮影)
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