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芭蕉db
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   乙州が新宅にて
(猿蓑・曲水宛書簡)
(ひとにいえを かわせてわれは としわすれ)
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 元禄3年師走。『曲水宛書簡』には、「
まだ埋火の消やらず、朧月末京都を退出、乙州が新宅に春を待て」としてこの句が出てくる。「埋火」云々は、「住みつかぬ旅のこころや置炬燵」の句の感覚が消えないうちにこの句を作ったという事情を説明するもの。
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人に家を買はせて我は年忘れ
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 他人の新居で、自分は俗事に関わらず悠々と忘年会にふけっている。なんと満足なことだ。それにひきかえ、弟子の路通は、「いねいねと人にいはれて年の暮」である。
 季題は「冬」。