芭蕉db

八九間空で雨降る柳かな

(続猿蓑)

(はっくけん そらであめふる やなぎかな)

句集へ 年表へ Who'sWhoへ


 元禄7年春、51歳。沾圃・馬筧・里圃らと催した四吟歌仙の発句。

八九間空で雨降る柳かな

 新芽の吹いたばかりの柳の大木。春雨は小糠雨、降ったり止んだり。ところが、8、9間の柳の下だけは雨が降っている。
 8、9間は、柳の木の高さか横幅かが問題になるが、支考(『梟日記』)によれば、横幅であると解説されている。
この句は、沾圃らと催した四吟歌仙の発句で、その初折6句は次のような調子であった。

(発句)  八九間空で雨降る柳かな  芭蕉

(脇)  春の烏の畠掘る声   沾圃

(第三)  初荷とる馬子も好みの羽織着て  馬筧

(四句目)  内はどさつく晩の振舞      里圃

(五句目)    昨日から日和かたまる月の色  沾

(六句目)     ぜんまい枯れて肌寒うなる  蕉

 


浜松市蓮華寺(牛久市森田武さん撮影)