マレーシア調査報告2003

Research Report 2003 on Early-Childhood Education in Malaysia
(18 Aug 03 - 29 Aug 03)

写真・文 池田充裕(IKEDA Mitsuhiro)・手嶋將博(TEJIMA Masahiro)
  写真協力 今田 晃一(IMADA Kouichi)

[クアラ・ルンプール(KL)中心部]人口約2300万人のマレー
シアは、マレー系(約60%)、華人系(約30%)、インド系(約
8%)からなる多民族国家です。面積は日本とほぼ同じです
から、人口密度がとても低く、“東南アジアのオーストラリア”
と呼ばれることもあります。国教はイスラームで、ほかに仏
教、キリスト教、ヒンドゥー教などが信仰されています。
 写真は、1897年にイギリス植民地行政府庁として建設され
たスルタン・アヴドゥル・サマド・ビルです。現在は、最高裁判
所として利用されています。

[旧テキスタイル博物館とダヤブミ]手前が博物館、奥のエキ
ゾチックなアラビア様式のビルがダヤブミです。
 マレーシアは、1957年8月31日にイギリスから独立しまし
た。毎年独立記念日には、これらの記念碑的な建物が囲む
ムルデカ・スクアエ(独立広場)で記念式典が催されます。独
立記念日も近いので、ひときわ国旗が多く飾られています。

[KL市内]チャイナタウンやインド人街などの古い町並みを
圧倒するように、次々と近代的な建築が伸び上がってきま
す。新行政首都プトラジャヤもほぼ完成し、首相府や文部省
などの行政機関は郊外へ移転中です。

[世界1位の高層ビル・ペ
トロナス・ツイン・タワー]
 1998年に完成した高さ
452mのこのビルは、現在
世界一高いビルとして有
名です(近く上海に抜か
れる予定)。41階部分が
スカイブリッジで接続され
ています。マレーシアの
驚異的な経済発展のシン
ボルとなっています。
 ツイン・タワーを中心とし
た再開発地区には、ビジ
ネス・ビルやホテルが林
立し、“ゴールデン・トライ
アングル”とも呼ばれてい
ます。

[KL市内を走る高架鉄道]KL市内や郊外の各地は、高架鉄
道LRT(写真下)やKLモノレール(写真上)で結ばれていま
す。写真下の巨大なビルは新しくできたタイムズ・スクエア・
ビルです。

[KL郊外]KL北東部のタマン・ムライ(Taman Melai)地区の
住宅です。かつて、マレーシアは森林に覆われて、所々にカ
ンポンと呼ばれる村々が散在するのどかな農業国でした。し
かし、現在では、マハティール首相の強力なリーダーシップ
の下、外国企業を積極的に誘致し、東南アジアでも有数の
工業国に成長しました。これにともなって、都市化が進み、
住宅環境も急速に向上しました。
[KL遠景]遠くにツイン・タワー、そしてその右側にKLタワー
が見えます。人口約200万人のKLはダイナミックにさらに拡
大し続けています。


イスラーム系の就学前教育機関
(イスラーム幼稚園 Islamic Kindergarten)

アンヌル・ベスタリ・イスラーム幼稚園
(Tadika Islam An-Nur Bestari)
KLから電車で西へ1時間ほどのクラン(Klang)市にある幼稚
園です。イスラームのNPO団体が運営しています。

[女子の歓迎の歌]午前組(8:30am-11:30am)の子どもたち
が歓迎の歌を歌ってくれました(午後組は3:00pm-5:30pm)。
[男子の歓迎の歌]写真のようにイスラーム系の幼稚園で
は、男女はクラスやほとんどの教科活動で分かれて活動し
ます。イスラーム団体の寄附により、この幼稚園組織の授業
料や制服などの必要経費は全て無料とのことでした。

[女子クラスのアラビア語の授業]マレー系の子どもたちは、
小学校に入る前から3つの言語(マレー語、英語、アラビア
語)を学ばなければなりません。アラビア語は、コーランを読
むために必要です。

[男子クラスの英語の授業]この幼稚園では、毎日英語と数
学(または理科)の授業があります。1授業時間は30分で
す。このクラスの英語の授業では、現在進行形(be動詞+〜
ing)に取り組んでいました。「日本では中学2年生くらいから
です」と先生に話したところ、「だから日本人は英語ができな
いんですね」と納得されました。

[女子クラスの英語の授業]マレーシアでは、ほとんどの民
族の子どもたちが幼児期から英語を学んでいます。一部の
原理主義勢力を除けば、大部分のイスラーム教徒(ムスリ
ム)はグローバリズムに対応しようと、このように積極的に英
語やコンピュータの学習に努めています。

[男子クラスの折り紙遊び]制作活動の一つとして、折り紙を
使って、船を作っていました。

[PC教室]マルチメディア教材が置かれていました。イスラー
ムは、自身の教えや考えを広めるために、インターネット利
用にはとても積極的です。

[男女分かれての下校風景]下校時もやはり男女は別々で
す。一部の集団活動を除けば、このように男子と女子は会
話を交わす機会は一日を通してほとんどありませんでした。

[とおりゃんせ遊び]下校前に女の子たちが、マレー語詞で
“ロンドン橋落ちた”を歌いながら、とおりゃんせごっこをして
遊んでいました。

イスラーム青年同盟
(Angkatan Belia Islam Malaysia; ABIM)
ABIMは1971年設立のNPO団体で、マレーシア全国に多数
の幼稚園や保育所、初等・中等・職業学校・カレッジを運営
し、教員養成も行っています。ABIMの運営する幼稚園では
イスラーム色の強い教育を行っています。今回はKL郊外カ
ジャン(Kajang)にある2つの幼稚園を訪問しました。

ABIMセリ・アル・ヒクラム幼稚園
(Seri Al-Hikmah Taski Bestari)
ABIMのあるカジャン地域には8校の幼稚園があります。同
地区には、この園のような雑居ビルに作られた新しい園や、
古くからのモスク附設の園があり、その施設は様々です。
セリ・アル・ヒクラム幼稚園はビルの2階にあり、すぐ近くにあ
るABIM附属小学校1年生の一部の生徒(16名)も受け入れ
て(クラス人数の関係で)います。

[男女混合クラス]幼稚園は月〜金の朝から昼までの半日
保育です。イスラーム系の園では男女別でのクラス分け、あ
るいは同じ教室であっても男女各グループで座席を完全に
分けるなどのケースが多いのですが、ここでは女子が少な
いことから、混合クラスで指導しています。

[アラビア語の教材・その1]動物のアラビア語での名称を学
習しています。

[アラビア語の教材・その2]人体の各部分のアラビア語での
名称を学習しています。

[英語・マレー語・アラビア語の板書]アラビア語の授業で
は、マレー語、英語も同時に覚えていく指導を行っていまし
た。これ以外にアラビア文字を学習する「ジャヴィ」の授業や
数学、理科、音楽、パソコン、イスラーム教義関連の時間な
どが別にあります。朝にはコーランなどの暗誦もあり、子ど
もたちはかなりの忙しさです。

[アラビア語の教科書]ムスリムにとってコーランをアラビア
語で読み暗誦することは基本的な教養であると考えられて
います。これはABIM幼稚園の子どもたちが使用しているア
ラビア語のテキストです。英語の書写は左→右ですが、アラ
ビア語は右→左になります。

ABIMサイダティナ・マイムナー幼稚園
(Taski Saidatina Maimunah)
この幼稚園は地域のモスクに附設した伝統的なタイプの幼
稚園です。モスクはムスリムにとって神聖な祈りの場である
と同時に、地域における交流センターとして生活に密着した
機能を果たしています。

放課後も残って楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿が観られまし
た。ちなみにこれも幼稚園の制服です。

[教室風景]ABIMは私立のNPO団体という性質上、公立校
とは違い政府から教育予算を一切貰っていません。全ての
資金は授業料と同盟基金から成り立っています。やはり運
営資金の確保が懸案だということです。

[コーランの学習]放課後、5歳の女の子が残って分厚いコ
ーランの暗誦をしていました。もちろん文字はアラビア語。
ABIM幼稚園ではイスラームの教義や慣習に関する科目も
多く組まれ、やはりマレー語、英語、アラビア語の3言語を同
時に学習するカリキュラムが組まれています。


私立の就学前教育機関
(私立幼稚園 Private Kindergarten)

スマート・リーダー・キッズ本部
(Smart Reader Kids HQs)
同国最大の就学前教育プロバイダー“Smart Reader Kids
(SRK)”の本部です。20年近い教育実績を持つSRKは、英
語を使った教育活動で有名です。現在同国内に152の教育
センターを持ち、1万人ほどの子ども達がここで学んでいま
す。海外進出にも意欲的で、インド(ニュー・デリー)、フィリピ
ン(マニラ)、ブルネイ、中国(天津)、台湾(台北)にもセンタ
ーを開いています。

[理科の授業1:動物の鳴き声クイズ]理科の担当はインド系
の先生です。動物の鳴き声を聞いて、その名前を英語で答
える授業をしていました。

[理科の授業2:動物の分類]次に、同じ種類の動物カードを
分類して集める作業をしました。写真下の女の子は“鳥”に
関連したカードを集めていますね。
 資源大国でもあるマレーシアの理科教育では、動物や材
質(木、紙、金属など)を分類して、その製造や構成の理解を
図る活動が多く取り入れられています。

[理科のワークブック]ワークブックの各ページの上には、
“靴下”などの英単語が記され、子どもたちがそのイラストを
描いています。

[創造制作活動(Creative Play)]魚に関するお話を聞いた
後、子どもたちは紙でお魚を作って、水槽に吊り下げていま
した。マイ・アクアリウムのできあがりです!

[身体表現]創作活動の後、手遊びダンスをしていました。

[算数の授業]“mathematics”をもじった、“maths magic”の
壁面がおもしろいですね。5歳児クラスでは、三桁の足し算
(!)をしていました。

[PC教室]隣国シンガポールと同じく、マレーシアでも、幼児
期からコンピュータに触れて、その操作を学ぶということは、
当たり前のように行われています。担当の先生は、「コンピュ
ータを教えているのではない。クレヨンと同じように、表現す
るための一つの道具としてコンピュータを使っている」と話し
ていました。

[ティー・タイム]10:00amから15分間の休憩時間があります。
クラス毎に隊列を組んでから、テーブルに着きます。今日の
おやつメニューはミロとビスケットでした。他に、ミルク、チー
ズ、パンなど、毎日メニューは変えているそうです。

[マレー・ダンスの練習]毎年10月に学芸会が催されます。
今年は全ての民族の子どもたちが一緒にマレーダンスに挑
戦するということで、その練習をしていました。

[全民族一緒の集団活動]それぞれの民族文化を理解する
ために、この他にも、史跡を訪問したり、外部から講師を招
いたりしているそうです。

[異文化理解(日本)体験]昨年の学芸会では、日本文化に
触れるということで、日本の着物を着て、日本舞踊を踊った
そうです。でも、ちょっと刀の差し方が変な子もいますね。

[全員での記念撮影]このセンターには全部で31名(写真は
28名)の子どもたちが在籍しています。マレー系15名、華人
系9名、インド系6名、ユーラシアン2名です。民族構成比は
センターによって異なります。SRKは、このように少人数教育
を重視しています。

[図書館と教材制作部]SRKでは、管理、教育、教材開発、
渉外などの部門がそれぞれの業務を専門で担当し、統一し
た教育方針・方法をフランチャイズ展開しています。

ピーター・アンド・ジェーン(Peter & Jane)幼稚園
[園の外観]創立22年になる私立ピーター・アンド・ジェーン
幼稚園(Peter & Jane Kindergarten)はマラヤ大学にもほど
近いKLの近郊都市ペタリン・ジャヤ(Petalin Jaya)にありま
す。5歳児4組、4歳児4組、2〜3歳児1組の合計9クラスが
あり、100名を超える数の園児がいる大規模校で、他に保育
園も開設しています。

[たくさんの装飾に彩られた園内]1階にある園長先生の部
屋からはホールや吹き抜けの2階の様子が全て見渡せるよ
うになっています。国の46回目の独立記念日(8/31)の直前
ということで、園内はマレーシア・カラー(青・赤・黄・白)の華
やかな装飾でいっぱいです。

[様々な民族のペルソナ人形]受付ではいろいろな民族が仲
良く並ぶ楽しい壁掛けが出迎えてくれました。園児の約9割
が華人系、他にマレー系・インド系・欧米系等の幼児が在籍
しており、日本人の園児も2名が通っています。

[英語の授業]英語媒体でのクラスは5歳児・4歳児の8クラ
ス中6クラスあります(他2クラスは中国語媒体)。このクラス
では「四季」の単語を勉強中でしたが、熱帯の国であるマレ
ーシアには雨季と乾季しかないため、教材には日本の四季
の様子を写した風景写真が載っている本を使っていました。

[英語教材]同じく1〜3歳児用の英語教材です。アルファベ
ットを覚えるために、一つ一つの文字にキャラクターをつけ
て楽しく覚えるような工夫がなされています。たとえば「f」とい
う文字の書き順習得のため、「消防士のFred」というキャラク
ターを創り、「まずフレッドのヘルメットを描きましょう。次に服
を下まで行きましょう。手を描いてあげたら彼はホースを持
つことができます」と説明が加えられています。
 筆記用具の使いこなしとアルファベットの形を覚える練習
は「モンテッソーリ法」の最も基礎となります。

[中国語の学習]5歳児の2つのクラスは中国語媒体で授業
をするクラスとなっています。従って、中国語クラスの本棚に
は他のクラスにはない漢字の練習帖や中国語の辞書が置
かれていました。もちろんマレー語と英語の学習は全クラス
必須です。

[形と色]1〜3歳クラスでは「モンテッソーリ法」を取り入れた
授業を行っています。これはメタルインセット(幾何学の図形
枠台)を使いて描かれた図形の模写や彩色等を行い、簡単
なものから次第に複雑な線を描いて行く練習を通して、子ど
もたちが筆記用具の使い方に習熟できるようにするもので
す。シュタイナー教育も、その教授法の多くをモンテッソーリ
から取り入れています。

[絵画の授業]


[みつばちの絵]

[アニマル・ワールド]

[折り紙表現]

[年長組の教室]様々な飾り物が吊されていました。おや、キ
ティちゃんやウルトラマンまでいますね。

[年少組の教室]全員の顔写真が大きな樹木に飾られてい
ます。一人ひとりが支え合っている仲間であり、皆がすくすく
と育つようにとの思いがこめられています。

[リラックス・タイム]1〜3歳児クラスがおやつの時間の前に
全員でリラックスしているところです。

[体育の授業]陽射しが強く暑い日が多いため、晴れた日の
体育は大抵室内で行います。曇った涼しい日には中庭で行
う場合もあるそうです。体育のあるクラスはその日だけ園の
制服ではなく家から体操着を着て来ます。

[積み木遊び]マリア・モンテッソーリは子どもの肉体・精神
両面の自然な発達を開発するための教授法として、「筋肉運
動の鍛錬」「感覚の教育」「言語の教育」の3つを揚げていま
す。これは1〜3歳児クラスで用いられている「感覚の教育」
のために使用する教具です。

[ものの容積]

[ものの重さ]

[コンピュータ教材]パソコンの授業は5歳児に週1回の選択
授業で行われています(実際には全員選択しているそうで
す)。アメリカの教材ソフトを使い、様々なシーンや背景、道
具、登場人物などを選んで、子どもたちが自分で絵本のよう
に物語を作りながら単語や英文を学習して行きます。

[独立記念日の壁面]8月31日はマレーシアの独立記念日。
壁には工作の時間に作ったマレーシア国旗や国花のハイビ
スカス、さまざまな人種をあしらったオブジェが飾られていま
した(「MERDEKA(=独立)」という文字も見えますね)。帰り
の会ではホールに全園児集まり独立記念日をお祝いする歌
をみんなで練習してから帰宅していました。


教員養成機関
(Teacher education)

マレーシア就学前教育学院(The Institute of CECE:
Course in Early-Childhood Education)
現職の幼稚園教諭や保育士を訓練する機関です。華人団
体が中心となって設立し、2年間の現職教育課程を提供して
います。植木に水をあげているのは校長のリー博士(Dr. 
Frances Lee)です。

[中庭の風景]この学院は、実習施設として附設の幼稚園、
保育所、保育センターを持っています。1階が幼稚園等の施
設、2階・3階が事務室や訓練教室です。

[学生の模擬授業]学生が植物を題材にした英語の模擬授
業を行っていました。教員役以外の学生は子ども役として参
加したり、授業評価を行ったりしていました。ビデオでも撮影
し、教師役の生徒も後で自己評価できるようにしています。

[音楽の授業]この日は声楽の授業をしていました。ただ、マ
レーシアでは、ピアノの演奏は必須というわけではないそう
で、音楽の時間はCDなどの既成品を多く使うそうです。

[コーナー1:スポーツ体験]マレーシアやシンガポールで
は、教室に数個のテーマ・コーナーを設けるやり方が広く用
いられています。上は、ホッケーやテニス、サッカーなどの
様々な球技を体験するコーナーです。

[コーナー2:ペット屋さんごっこ]日本と同じように、理科や
算数、コミュニケーションなどの教科を統合した活動として、
“お店屋さんごっこ”も広く行われています。写真上は、子ど
もたちが、様々な動物を粘土などでこしらえて、それを説明し
ながら売り買いするための教材とのことです。

[コーナー3:英語コーナー]ここは英語体験コーナーです。
英語を使った読み物や図鑑、ゲームが置かれています。

[コーナー4:自然理解コーナー]自然の樹木を使って、虫や
鳥などの制作物を貼り付けていくコーナーです。

[壁面の数々]動物、リサイクル、果物など、様々な自然教材
をモチーフにした壁面が掲示されていました。

[身体表現]学生が附設幼稚園でダンスの実習をしていまし
た。この授業では動物のパフォーマンスをしています。

[読み聞かせ実習]同じく学生さんが、英語の絵本の読み聞
かせをしていました。

[子どもたちが作ったコンピュータ利用作品]子ども用のお絵
描きソフトを使って、家族を描いています。マウスを使って描
いたということですが、皆なかなか上手ですね。

[理科教材の研究]栄養、資源、公害、リサイクルといった理
科関連の教材とその開発ノウハウが展示されていました。

[理科教材セット]マレーシアでは、幼稚園を見ても分かるよ
うに、幼児期から科学的思考(比較、分類、分析)を重視した
教育活動を行っています。

[リサイクル制作活動]モネの『ラ・ジャポネーズ』をリサイク
ル用品や自然の素材で作っていました。

[学生の作品1]ストローに広告を巻き付け、それを組み合
わせて、花瓶を作っています。

[学生の作品2]ひまわりなどの種子と鉛筆の削りカス(!)
を使って、森の夜とふくろうを表現しています。

[学生の作品3]穴開パンチの丸クズ(!)を使って、亀の親
子(お友達集団?)を表現しています。

[学生のリサイクル作品の展示]カメラ・フィルムなどのリサイ
クル用品から、このような素晴らしい作品ができあがりまし
た。発想の豊かさに圧倒されました。

[講義室]階段教室の壁には、保育学や教育学でおなじみ
の有名な方々が並んでいました。

[多目的ホールと図書館]創作表現やプレゼンテーションを
行うために用いられているそうです。図書館も大変に充実し
ていました。


[Thematic Approarch(テーマ設定教授法)]この学院では、
“児童中心アプローチ”(児童心理、早期教育、民族文化)と
“テーマ設定教授法”が強調されています。シンガポールの
“統合シークエンス法”と同じように、テーマを設定して、それ
に様々な諸活動を組み合わせていく手法です。

[中国語講義室]中国語講義室には、教員の心得が掲示さ
れていました。「子どもの良いところを見つけましょう」「子ど
もの話にしっかりと耳を傾けましょう」「ちゃんと口で、子ども
をほめてあげましょう」「手でしっかりとスキンシップを取りま
しょう」といった内容が書かれています。
 下では、野菜類を分類した図表が書かれています。

マレーシア・イスラーム国際大学
(The International Islamic University Malaysia; IIUM)
1983年にムスリム知識人の育成と国際間の知識人交流を
図るために設立された大学です。こちらは2年前に開かれた
ゴンバック(Gombak)地区の新キャンパスです。ムスリムだ
けでなく、日本などの海外の非イスラーム圏からも多くの留
学生を受け入れています。

[附属保育園でのお祈り風景]IIUMの教育学部に附設する
保育園(The Children Development and Learning Centre; 
CDLC)です。ちょうどお昼前のお祈りが始まったところです。
[男女分離]実際にモスクでお祈りする時は、男性と女性は
完全にカーテンなどで仕切られて分けられます。この保育園
では、とりあえず前列・男子、後列・女子という具合に分けて
いました。何人かの女の子は白正装しています。
[お祈り]このお祈り活動は、延々15分間近く続きました。よく
暗記できるものだと感心しました。

[男女分かれての食事風景]食事も男女で別テーブルです。
これが世界人口の5分の1を占める(約13億人)ムスリムの
生活文化なのです。

[アラビア語と英語による教育活動]やはりアラビア語、英
語、マレー語という3つの言語で壁面が構成されています。

[お昼寝部屋]お昼寝部屋にはアラビア語の掲示が多く貼ら
れていました。

[壁面の数々]上の壁面には、マハティール首相の肖像画が
展示されています。22年間この国を率い、ルック・イースト政
策などで日本とも関連の深いマハティール首相も、この10月
でいよいよ引退です。


今回の訪問先リストと訪問日程
★8月19日(火)
・8:30am イスラーム青年同盟(Angkatan Belia Islam Malaysia; 
  ABIM)本部並びにカジャン(Kajang)教育センター附属ダ
 ルール・ヒクラム・カレッジ(Kolej Darul Hikmah)本部
http://www.abim.org.my/
★8月20日(水)
・9:00am スマート・リーダー・キッズ(The Smart Reader Kids; 
  SRK)カジャン(Kajang)幼稚園並びに本部
http://smartreaderkids.com.my/contact_us.htm
★8月21日(木)
・10:00am アンヌル・ベスタリ・イスラーム幼稚園(Tadika Islam 
 An-Nur Bestari)[http://nurbestari.hypermart.net/
★8月22日(金)
・10:00am マレーシア・イスラーム国際大学(The International 
 Islamic University Malaysia; IIUM)附属保育園
http://www.iiu.edu.my/index.php
★8月23日(土)
・9:00am マレーシア就学前教育学院(The Institute of CECE;  
 Course in Early-Childhood Education)
http://www.mydotcom.com.my/cece/cece_main.html
★8月25日(月)
・1:00pm マレーシア地方開発省コミュニティ開発部 (The 
 Community Development Division, Ministry of National and 
 Rural Development: Bahagian Kemajuan Masyarakat; KEMAS,  
 Kementerian Pembangunan Bandar) 
★8月26日(火)
・9:50am イスラーム青年同盟(ABIM)カジャン教育センター附属
 ダルール・ヒクラム・カレッジ本部
・10:40am ABIMセリ・アル・ヒクラム幼稚園(Seri Al-Hikmah Taski 
 Bestari)
・11:40am ABIMサイダティナ・マイムナー幼稚園(Taski Saidatina
 Maimunah)
★8月27日(水)
・10:00am マレーシア教育省カリキュラム開発センター(The 
 Curriculum Development Centre; CDC, Ministry of 
 Education: Pusat Perkebangan Kurikulum, Kementerian 
 Pendidikan Malaysia) [http://www.ppk.kpm.my/cdc3a.htm]
★8月28日(木)
・9:00am ピーター・アンド・ジェーン幼稚園(The Peter and Jane 
 Kindergarten)
[http://archnet.org/library/sites/one-site.tcl?site_id=1512] 

イスラーム幼稚園や多文化教育に取り組む幼稚
園、都市部と地方での違いなど、マレーシアの就
学前教育は実に多彩です。また環境教育や数理
的思考の教育においては、日本以上の先進的な
取り組みも数多く見られました。
私たちは、マレーシアの幼児教育・保育を見るこ
とで、日本の幼児教育・保育の特色についても、
気づくこと、考えることがたくさんあるでしょう。

※上記の模様は、15分の映像記録としてまとめました。
また3ヶ国全ての幼児教育・保育を紹介したエルネット収
録番組(90分)もございます。必要な方には実費のみに
てお分けいたしますので、VHSかDVDかをご指定の上、
ご連絡ください。

掲載写真の無断転載・利用はお控えください。


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