2002.10.26-27 山梨県 県民コミュニティカレッジ講座資料 (増補改訂版)
Windows系コンピュータで使う中国語・韓国語
大西康雄 (山梨県立女子短期大学
助教授)
INDEX
C. Global IMEを使った Windows 95, 98, Me, NT4.0での設定
F. インターネット上の中国語・韓国語コンピュータ関連リソース
1) スタートボタンを押し、スタートメニューを開く
2)コントロールパネルを開く
3)日付、時刻、地域と言語のオプションをクリック
4)地域と言語のオプションをクリック
5)テキストサービスと入力言語の詳細をクリック
5)ここで追加をクリックして、中国語(簡体字 GB)なら入力言語:中国語(中国)、キーボードレイアウトシステムに好きなものを(ピンイン入力を行うときはMicrosoft Pinyin IME 3.0)選ぶ。中国語(繁体字 Big5)なら:中国語(台湾)、キーボードレイアウトシステムに好きなものを(ピンイン入力を行うときはMicrosoft New Phonetic IME 2002a)選ぶ。韓国語の場合は入力言語:韓国語、キーボードレイアウトシステムにKorean Input System (IME2002)を選ぶ。そして下の画面でOKを押せば完了。
6) なお、中国語(台湾) – New Phonetic IME 2002a選んで、さらにピンイン入力を行いたいときは、入力ロケールタブで中国語(台湾)を選んだ上で、「プロパティ」をクリック、さらに「Keyboard Mapping」のタブをクリックし「Han Yu PinYin」を選択してOKボタンをクリックする。
・手順:まず中国語・韓国語のIMEやフォントのインストールを行い、次に言語の設定でIMEやフォントを使えるようにします。
1) IMEやフォントのインストール
1.1 まず、CD-ROMにWindows 2000のインストールディスクを挿入しておく(プレインストールパソコンなどで、インストールディスクの内容がハードディスクにコピーされている場合は不要)。
1.2スタートメニュー→設定→コントロールパネルを開く。
1.3コントロールパネルのキーボードをクリック。
1.4「全般」のタブの「システムの言語設定」で必要な言語にチェックを入れてOKを押す。
すると、インストールディスクより言語に関連したフォントやIMEファイルがインストールされる(インストールディスクがCD-ROMドライブに入っていなかったり、最初にインストールしたドライブと違うドライブにある場合は、ディスクの挿入もしくはインストールディスクのある場所の指定を求められる)。
2) 入力システムの利用設定
2.1 次に「入力ロケール」のタブをクリック
(「コントロールパネル」⇒「キーボード」で「入力ロケール」のタブをクリックしても可)
2.2 「追加」ボタンをクリック
2.3 ここで必要な入力ロケール(言語)とキーボードレイアウト/入力システムを選択する。
簡体字中国語(GB Code)の場合は入力ロケール:中国語(中国)、キーボードレイアウト/入力システムは好きなもの(ピンイン入力を行うときはMs-Pinin98)、繁体字中国語(Big5 Code)の場合は入力ロケール:中国語(台湾)、キーボードレイアウト/入力システムは好きなもの(ピンイン入力を行うときはNew-Phonetic)を選び、韓国語の場合は、入力ロケール:韓国語(ハングル)、キーボードレイアウト/入力システムはMS-IME98を選ぶ。
2.4 なお、中国語(台湾) – New Phoneticを選んで、さらにピンイン入力を行いたいときは、入力ロケールタブで中国語(台湾)を選んだ上で、「IMEの設定」をクリック、さらに「鍵盤輸入対応」のタブをクリックし「羅馬ピンイン」を選択してOKボタンをクリックする。
Global IMEを利用したWindows 95, 98, Me, NT4.0の中国語、韓国語環境設定方法
1. Microsoft
Office XPを使っていない場合
– 通常のGlobal IMEをダウンロード
1.1 インターネットに接続して以下のGlobal IMEダウンロードサイトにアクセスする。
http://www.microsoft.com/msdownload/iebuild/ime5_win32/ja/ime5_win32.htm
1.2必要なGlobal IMEを選択して、指示に従って自分のパソコンにダウンロードする。なおフォントも必要な場合は with Language Pack と書かれたファイルを選ばなければならない。
1.3 ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてGlobal IMEを自分のパソコンにインストールする。
※Internet Explorer5.5以上のインストールディスクを持っている場合は、IEのインストールの際、オプションで中国・韓国語の表示・入力をインストールすることでGlobal IMEをインストールすることも可能 (IE5.0でもインストールオプションで中国・韓国語の表示・入力が選べるが、この場合は必ずインターネットに接続しながらインストール作業を行う必要がある)。また、中国語・韓国語のフォントはMicrosoft Office (97以降)にも付属しているので、Officeを持っている場合はオプションでフォントをインストールすることも可能。
2. Microsoft
Office XPでGlobal IMEを使う場合
– Global IME for Office XPをダウンロード
2.1 インターネットに接続して以下のGlobal IMEダウンロードサイト(英語)にアクセスする。
http://office.microsoft.com/downloads/2002/imechs.aspx
(簡体字中国語)
http://office.microsoft.com/downloads/2002/imecht.aspx
(繁体字中国語)
http://office.microsoft.com/downloads/2002/imekor.aspx
(韓国語)
2.2必要なGlobal IMEを選択して、指示に従って自分のパソコンにダウンロードする。
2.3 ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてGlobal IMEを自分のパソコンにインストールする。
※Global IME使用上の注意
1) Global IMEはいずれも、特定の限られた対応アプリケーションでしか利用できない。利用できるアプリケーション例: Microsoft Word 2000以降、Internet Explorer 4.0以降、Netscape 4.73以降、アレアハングルなど。また、対応アプリケーションを立ち上げて初めて、言語切り替えができるようになる(立ち上げていない状態では切り替えも、言語インジケータ表示も出ない)。
2) Global IMEはWindows 2000, XPでは利用できないし、利用するメリットもない。これらについてはシステム付属のIMEを利用のこと。
3)Global IMEを利用した場合、システムによっては日本語IME(MS-IME2000)の動作に不具合が出る場合がある。その場合は以下のサイトに修正ファイルがあるのでダウンロードしてインストールする必要がある。詳しい情報はこのサイトの説明を読んでほしい。
MS-IME2000サービスリリース1
http://office.microsoft.com/japan/downloads/2000/Ime2kSR1.aspx
Microsoft IME
2000 Service Release 1 Global IME 問題修正プログラム
アップデート
http://office.microsoft.com/japan/downloads/2000/Gimefix.aspx
4) Global IMEの繁体字中国語は注音輸入法しかサポートされてない。ピンイン入力が必要な場合は市販のソフトを購入するか、Windows 2000, XPを利用するしかない。
5) 中国語IMEとしてMicrosoft (China)が無料で配布しているMicrosoft ピンイン輸入法を使おうと思っている場合、Global IMEをインストールすると不具合が出る。この場合はGlobal IMEを使用しないこと。
なお、Microsoft ピンイン輸入法等の利用方法については「中国語ジャーナル」の以下のサイトを参照。なお、日本語Windowsでの利用上の保証はないので利用する場合は自己責任で。
http://www.alc.co.jp/mlng/zatsugaku/paso_china/02/02-03.html
0. 入力言語の切替え方法
0.1 タスクバー上の言語インジケータをクリックして変更する。
0.2 Shift+左Altキーを押して切り替える (設定変更によりShift+左Ctrlに変えることも可能)。
1. 中国語簡体字ピンイン入力 (MS-PinYin98全拼の場合)
1.1 基本的にはそのままピンインのローマ字で入力する。
例: nimenhao⇒你们好
1.2 各漢字のローマ字表記のあとに4声の番号を入れたほうがより効率的。
例 :ni3men3hao3⇒你们好
1.3 変換を確定する場合はいったん Spaceキーを押して変換を中断して、再度Spaceキーを押して文節を確定する。
1.4 出てきた漢字が異なる場合は一旦Spaceキーを押してから、カーソル右キーを押し、次に候補の番号を入力。また注目漢字を移動する場合は、いったんカーソル右キーを押し候補が出ている状態で左右のカーソルキーを押す。
1.5 ピンインのüは、v キーを押し、「儿」化は e , r と押す。
2. 中国語繁体字ピンイン入力 (New Phonetics羅馬ピンインの場合)
2.1 変換方法は基本的には簡体字MS-PinYin98の全拼と同じ
2.2 異なるのは、別の漢字候補を出す場合、MS-PinYin98が右向きのカーソルキーを押すのに対し、New Phonetics羅馬ピンインの場合、下向きキーを押す点である。また候補が出ている状態で左右のカーソルキーを押すと、候補画面が拡大し候補の数が増える。注目漢字の移動は候補が出る前に左右のカーソルキーで移動させる。
3. 韓国語入力 (MS-IME98 2ボル式)
3.1 ハングル⇔英数モードの切り替えは右Altキーで行う。
3.2 ハングルの入力は以下のキーボード表にしたがって行う。ローマ字入力は不可。
通常モード
シフトキー押し下げモード
3.3 変換確定は、無変換キーもしくはEnterキー。スペースキーを押してもその前の文節は確定する。
3.4 漢字変換は右Ctrlキーで行う。単漢字変換しかできない。右Ctrlキーを押して、変換候補から数字キーで選ぶ。
韓国語入力では右Altキーならびに右Ctrlキーが重要な役割を果たしているが最近の一部の小型ノートパソコンではスペース節約のため、右Alt, Ctrlキーを省略している場合もある。この場合、キーマップ(配置)を変更して右Alt, Ctrlキーを別のキーに割り付けなおす必要がある。また、ノートパソコンを新たに購入する場合は右Alt, Ctrlキーの有無を確認したほうが良いだろう。
このようなキーマップ変更ユーティリティや変更情報について以下のものを紹介しておく。
Key Swap for XP (愛とゆとりの部屋)
Windows XP, 2000, NT4.0に対応したキーマップレジストリ変更ユーティリティ
http://www.asahi-net.or.jp/~ee7k-nsd/
Swap Scan 386
Windows 95, 98, Meに対応したキーマップ変更ユーティリティ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se026773.html
窓使いの憂鬱
Windows系全般に対応したキーマップ変更ユーティリティ。Windowsキーの利用法をUNIXライクにするのがもともとの目的。
http://mayu.sourceforge.net/ja/index.html
NTキーマップの変え方
Windows NT, 2000, XPにおけるレジストリ変更によるキーマップの変更方法の解説。キーボードのスキャンコード表もあり。
http://www.kiss.taihaku.sendai.jp/~fuji/product/scancode.html
(サイトアドレスは2002年10月現在)
ソフトウェア等ダウンロードサイト
Microsoft Visual Keyboard
外国語キーボード配置を画面上に表示、入力できるユーティリティ
(Microsoft Office 利用者のみ無料利用可能)
Office XP用 http://office.microsoft.com/downloads/2002/VkeyInst.aspx
Office 2000用 http://office.microsoft.com/downloads/2000/viskeyboard.aspx
微软拼音输入法
2.0
Microsoft Chinaが無料で配布するGBコード向け中国語IME。中国語、英語Windowsでのみ動作保証
http://www.microsoft.com/china/mspy/
(輸入法 3.0 / 但し日本語Windowsで動作したという報告なし)
http://www.microsoft.com/china/msdownload/pinyin/oxp.asp
微軟新注音輸入法98
Microsoft Chinaが無料で配布するBig5コード向け中国語IME。中国語、英語Windowsでのみ動作保証
http://www.microsoft.com/taiwan/products/windows/ime/
韓国語キーボードマップ
http://www.seochon.net/hangul/kwhkey3.htm
聖徳太子
Global IMEに対応した唯一の無料で使える簡易ワープロ
http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se094714.html
中国語コンバーター
中国語の各種コードに相互に変換するツール
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se127013.html
ピョンジ
文字化けした韓国語メールを解読可能にするツール
http://www.seochon.net/hangul/phyeonji.htm
ソフトウェア販売元製品情報サイト
高電社
Chinese Writer, Korean Writerの発売元
http://www.kodensha.jp/
オムロンソフトウェア
楽々中国語、楽々韓国語、cWnn, kWnn発売元
http://www.omronsoft.co.jp/
アカデミソフト
日中之星発売元
http://www.academysoft.co.jp/index_real.htmb
ハーンソフト
韓国語・日本語等、Global IME対応ワープロソフト、アレアハングル ミレニアムエディション発売元。韓国で最大のシェアを持つワープロ。
http://www.haansoft.com/japan/
※なお、アレアハングルをインストールしても、アレアハングルの韓国語IMEはアレアハングルの中でしか有効でないので、それ以外のアプリケーションでも韓国語を利用したい場合は、上述のWindows自体での中国語・韓国語利用設定を行う必要がある。
Microsoft Office XP 多言語対応情報 (マイクロソフト社)
Microsoft Officeに組み込むスペルチェック、文法チェック機能を組み込むソフトウェア製品紹介
http://www.microsoft.com/japan/office/evaluation/indepth/multilingual/
NJ Star
中国語ワープロ発売元(オーストラリア)
http://www.njstar.com.au/
Union Way
Asian Suite (CJK文字サポートユーティリティ)発売元(アメリカ)
http://www.unionway.com/tea/html/0/1.html
中国語・韓国語利用情報
大阪外語大学多言語同時処理室
http://mlang1.osaka-gaidai.ac.jp/~tagengo/
中国語
中国語環境構築ガイド (同志社大学言語文化教育センター名和又介氏)
http://www1.doshisha.ac.jp/~mnawa/pc2.html
台湾漢字のページ
(Sugimoto Masakazu氏)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~masugimo/taiwan1/tw01.htm
韓国語
ソチョンのホームページ
コンピュータ上での韓国語利用情報他
http://www.seochon.net/
韓国語版Office2000/ Word2000のスペルチェッカー、ファイルコンバーターを日本語 Office 2000 / Word2000上で利用する方法 (筆者拙ページ)
http://www.yamanashi-ken.ac.jp/~yohnishi/pcinfo/windows_tips/international/Of2k_KoreanProof.html
http://www.yamanashi-ken.ac.jp/~yohnishi/pcinfo/windows_tips/international/Of2k_koreatxtconv.html
※Microsoft Office, Word利用者へ補足
Microsoft Office (Word)97以降では、インストールオプションのインターナショナルサポートで、中国語、韓国語、およびユニバーサルフォント (Arial Unicode MS)をインストールできる。詳しくはOfficeの説明書、ヘルプを参照のこと。