グラフィックスやりたいんですけどどういうパソコンがいいですか?

グラフィックス処理とは、イラストを書いたり、写真を加工したりなど、画像を取り扱う処理のことを言います。

1.グラフィックスやるならマックのほうがいいって聞くんですけど

 たしかにちょっと前まではマックでないと使えないというグラフィックスソフトがありました。しかし、今はアメリカではWindowsが圧倒的ですので、Windowsでは使えないというグラフィックスの定番ソフトはありません。むしろWindows版のほうに力を入れているというケースもあります。

 要は、自分が困ったときに相談できる人で、マックを使っている人が多いか、Windowsを使っている人が多いかでどちらを買うかを決めたほうがよいと思います。
 いくらマックのほうがお洒落とか言っても、困ったときに助けてくれる人がいなければ、ただの粗大ゴミになってしまいます。

2.どれぐらいの性能のパソコンを買ったらいいですか?

 グラフィックスやるなら性能は良ければ良いに越したことはなく、拡張性は高ければ高いに越したことはありません。といっても分かりにくいでしょうから、このあたりが目安かな?

a)CPU (パソコンの脳味噌のことね)
 Windowsマシンなら、Pentium2 266MHz以上
(この266MHzとかという数字は、大きければ大きいほど性能が高いことを意味します)
MacintoshならG3以上ね

b)メモリ(RAM)容量(一時的にデータを展開する領域です)
 256M byte以上
 メモリは、特に容量が多いにこしたことはありません。CPUが多少落ちてもメモリの容量の多いパソコンとCPUは高性能だがメモリの足りないパソコンでは、前者のほうが圧倒的に快適です。

c)ハードディスク容量(データを保存する領域です)
 4G byte以上、それでも足りなめかな。画像データはとにかく容量が大きなファイルですので、すぐいっぱいになってしまうかもしれません。後述の大容量データ保存装置の併用が必要でしょう。

d)グラフィックス(ビデオ)ボード
 以外と盲点なのがグラフィックスボード。1024x768ドットでフルカラーの画像を表示させるには、グラフィックスボードにつんであるメモリが4M以上でなければなりませんが、ビジネス、入門用のオールインワンパソコンでは結構グラフィックスボートのメモリが足りなかったり、品質が悪い場合があります。そういう場合は別途買い足したほうがよいでしょう。グラフィックスボードの品質の差は結構あります。目の疲れを考えると高品質のものが望ましい。 とはいえグラフィックスボードのコストパフォーマンスも劇的に良くなってきました。

e)モニタ
 やはり部屋のスペースさえ許せば17インチ(液晶なら15.1インチ)以上の大きさは欲しいところ。モニタはしょっちゅう見るところですので、お金さえ許せばなるべく高品質のものが望ましいです。目の疲れが違います。
 

f)拡張性(周辺機器などを接続できる可能性のことです)

 スロット数 PCIスロット4スロット以上で、ISAスロットも含めて5〜6スロットは最低欲しいところでしょう。
 また将来性を考えるとUSBコネクタがついているといいかもしれません。
 マックの場合は最近はやりのiMacではスロット数が足りないかもしれません。通常のG3搭載のパワーマッキントッシュにしたほうがいいでしょう。 またiMacはメモリの増設も難しいようなので要注意です。

 とにかくグラフィックスをやりだすとデジカメやら、スキャナやら繋ぎたくなるのでスロットが多いほどいいです。となるとノートパソコンやモニタ一体型よりも、タワー型、ミニタワー型のデスクトップマシンを買うべきでしょう。
 

3.あったらいいな周辺装置

 ・SCSIボード スキャナその他の周辺機器を繋ぐのに必要です。最近下に述べるIEE1394ボードも出てきたので繋ぐ機器に応じてそろえてください。
 ・IEE1394ボード(i-Link [Sony]またはFireWire [Mac]という言い方もあり。どれも同じもの) SCSIに代わる高速の新しい周辺機器接続規格としてでてきたもの。スキャナ、デジタルビデオ等の接続に使う。特にデジタルビデオをパソコンで編集する場合は必須。SonyのVAIOシリーズのビデオ編集モデルなどにはあらかじめIEE1394のボードが内蔵されている。

 ・大容量データ保存装置
  グラフィックスファイルは大容量なのでフロッピーには収まりません。絶対に必要です。
  現状では日本ではMO(光磁気ディスク)かもしくはDVD-RAMが無難だと思います。MOの場合容量の規格として128M,230M,640M,1.2Gがありますが取り敢えず230Mでも大丈夫でしょう。余裕があるなら640Mがお薦め。お金があれば1.2Gが望ましいですがやや高めです。128Mモデルは安くても避けたほうが良いでしょう。DVD-RAMはデータ容量が大きく2.6Gもしくは5.2Gのデータが保存できますので、動画編集をやりたい場合はDVD-RAMのほうが望ましいでしょう。ただしディスクの書き換え耐久性はMOのほうが優れています。
  それ以外のデータ保存装置として、ZIP(アメリカで普及)、リムーバルHDD(Jazとかいう商標名がついています)、 LS-120(フロッピーも読める大容量ディスク、120Mまで)、CD-RW(CD-ROMと互換の形式)、PDなどがあります。友だちと余りデータ交換しないというならこれらのメディアでも良いでしょう。CD-RWはCD-ROMドライブでも読めるというのが売りですが、最近のドライブでないと対応しません。

  CD-Rは一旦書き込むと再度書き込みができませんので、恒久的に保存したいデータを保存するにはメディアも安いですし、いいでしょう。また通常のCD-ROMドライブで読めるので便利。ただしCD-Rだけだと辛いかもしれません。人にいろいろデータを配りたいという場合はうってつけのメディア。

 ・スキャナ
  これも最近安くなってきました。300dpiの取込密度のものなら1万円未満のものもあります。イラスト中心なら300dpiでも結構遊べるでしょう。ただしOCRなどを導入するなら600dpi以上は必要です。それでも2万円前後で買えます。

 ・デジカメ
 本格的な画像編集をやりたいなら、300万画素クラス、プリントアウトの際、サービスサイズかキャビネサイズ程度なら150万画素クラスが欲しいところ。ちょっとしたスナップ、ホームページ用写真やプリクラを作って遊ぶ程度と割切るなら1万円弱の35万画素クラスでも遊べますが.....

  ・フィルムスキャナ
 最近はPhotoCDなどフィルムからCD-ROMに焼いてくれるサービスもありますのでそんなに大量に写真を扱うのでなければ必要ないかもしれません。しかしPhotoCDに対応しないAPS,110サイズ、ハーフサイズなどのフィルムの取込をしたり、大量に写真の取込をやりたい場合は強い味方です。 またデジカメより高品質な画像が取り込めます。

 ・プリンタ
 カラーのインクジェットプリンタがコスト的にも良いでしょう。最近はフォトクオリティプリンタが各社から販売されています。EPSONのPMシリーズのプリンタが比較的早くて印刷が綺麗と好評です。EPSONはインクの耐光性がいまいちと言われていましたが、最近は10年プリントという耐光性を高めたモデルを投入してきています。またモノクロの印刷はさほど早くありません。ヒューレットパッカードのインクジェトプリンタは、モノクロの印刷が早いと評判です。グラフィックの印刷中心ならEPSON、通常の文書の印刷もたくさんやりたいという場合はヒューレットパッカードという感じでしょうか?キャノンも特徴のあるプリンタを出しています。 とはいえ各社競争が激しくクオリティも急速に上がっており、以前ほど会社ごとの差が少なくなってきています。またプリンタの品質も上がってきているので、用途によっては最新モデルではない2万円台のモデルでも十分楽しめるでしょう。

 ・タブレット
 ペンで紙に書いたものをスキャナで取り込む代わりに直接パソコンに絵を描きたい、という場合に必要です。ワコムの製品がシェアが高いですが、個人的にはワコムは霊感商法で悪名高い統一教会系企業なので、うーむという感じですね..... まあ、一時一世を風靡したマハーポーシャのパソコンを買うようなもの?しかしスキャナの値段も下がってきたのであえてタブレットを買う必要も少ないかもしれません。
 



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last updated 28 Dec. 2000
by yohnishi