環境とライフスタイル #03

2001/10/25


先週のビデオ内容の復習
「地球白書」第一集 大量消費との決別


アマゾンでの宝石や貴金属の採掘

  • アマゾン熱帯林,地球の種の半分,豊富な鉱物資源
  • 金の精錬に,禁止されている水銀が半ば公然と使われている
  • 水銀汚染の実態:半分以上のサンプルからブラジル人の平均の2倍の水銀が発見された
  • 採掘者の言い分:「水銀のどこが悪いんだ」「ここで取った金は世界中で喜ばれているんだ」


アマゾン:脅かされるヤノマミ族の暮らし

  • ヤノマミ族;必要最小限の資源を利用
  • リーダー:環境破壊を訴える
  • 違法な金の採掘(ヤノマミ族居住区では採掘が禁止されている)
    • 2万人が密かに採掘していると推定されている
    • ヤノマミ族が殺される事件も
    • 伝染病が持ち込まれ免疫のない先住民が亡くなる
  • 「あんたたちの土地にも資源はあるのにどうして他人の土地まで欲しがるのだ?私たちはバナナを摘みながら静かに暮らしていたいのだ。そっとしておいてくれ。」


資源の有限性

  • 天然資源の80%が先進国で消費されている。
  • アメリカの消費量=バングラディシュの34倍
  • アメリカの暮らしを60億人がするためには地球5個分の面積が必要
    • アメリカ人の生活に必要な土地10.1ha/人(10人/km2)
      ※日本38万km2<0.05×1.2億=600万km2(15倍以上)


アンプリファイド・マン Amplified Man

  • 画家 マーク・コスタビ(Mark Kostabi 1960年生まれ)
  • 「アンプリファイドマンは技術の力を過信しています。資源の浪費には関心を払いません」


化学物質

  • 化学物質:便利さとともに危険性,諸刃の剣
  • 人類が創り出した化学物質:1800万種類
  • 私たちの体内に200種類の20世紀初頭にはなかった化学物質が蓄積されている
    →どういう影響があるか誰にもわからない
  • 半導体製造に伴う汚染
    • シリコンバレー:1980年代から地下水汚染
    • 健康被害も→訴訟


消費の拡大

  • 消費の拡大:広告
  • 消費アフロエンザ(消費熱病)
  • 貸倉庫業:月7000円→大ヒット
    ※「モノが増えてる」と言うときの人びとの満足げな表情!
ごみの増加
  • NYの世界最大のゴミ処分場が一杯に
    ⇒市外に処分を委託


変わりつつある企業

  • エコプロダクツ展(1999.12.)
    • 200社以上が参加
    • 再生紙の針のホチキス
    • マグネシウム合金のテレビ
    • 太陽光発電の自販機
      ※その後も毎年開催されている。
       今年は12/13(木)〜15(土),東京ビッグサイトにて
       http://www.nikkei.co.jp/events/eco/
  • ポール・ホーケン「エコロジーオブコマース」
    • 「今行動を起こせば市場を制覇できる」


変わりつつある企業/事例

  • トヨタ自動車
    • 廃棄物ゼロを目指す循環型生産
    • 溶接工程;新しい溶接機:処理コスト1000万を削減
    • 塗装工程;沈殿物の再生利用→レンガ=500万/年の利益
  • インターフェイス社@アトランタ(業務用カーペットシェア世界1位)
    • 1994年から経営戦略の転換:販売からリースへ
    • 古いカーペット→リサイクル
    • 天然素材のカーペットの開発
    • 6年間で資源消費量41%削減;株価は70%上昇


所有から利用へ:カーシェアリング

  • ある男性の事例:
    • 自家用車を手放し電車通勤
    • 自宅から自転車で2分でシェアリングカーの駐車場へ
  • カーシェアリング協会@フランクフルト
    • 70台の車を1500人のメンバーで
    • 小型車なら1日5000円,レンタカーより割安


日本の主婦たちの活動(生活クラブ生協)

  • びんの回収と再利用;800万本/年;規格を統一
    • びんのリユース:資源使用量1/13
    • びんの再利用運動に協力している会社は100社を越える
    • びんの統一規格に参加→共同購入と連携し大口の顧客獲得


エコファンド

  • お金の流れが環境配慮企業へ
  • エコファンド:発売から半年で1500億円を超える資金を集めた
  • リサーチ会社;企業の選別,格付け
    ⇒企業は環境対策を怠ることができなくなってきている


環境革命へ

  • レスター・ブラウン氏:
    • 農業革命(1万年)や産業革命(200年)のように経済の仕組みを劇的に変える環境革命
    • 20〜30年で新しい仕組みを作らねばならない
    • それは今ある技術で十分できる


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