消費者行動論 #1 2001/10/11■「消費」の意味(広辞苑(第三版)より)(1) 費やしてなくなること。つかいつくすこと。費消。(2) (経)(consumption) 欲望の直接・間接の充足のために財貨を消耗する行為。生産と表裏の関係をなす経済現象。 ■消費者行動(Consumer behaviour)=商品やサービスを獲得し,消費し,廃棄することに直接含まれる活動のことであり,これらの活動の前後の意思決定過程をも含む。(Engel et al. ,1995)■消費者研究の観点
■私たちの消費行動はどのようなものか,具体的に考えてみよう▼自分の自由になるお金はどのくらいありますか?▼だいたいどんな目的に使いますか ・日常的に使うもの ・月1回程度使うもの ・年に数回程度 ▼お金の使い方はどうやって決めますか ・使い道 ・店舗・ブランド・製品などの選択 ▼買ったものはどう使いますか ▼テレビに影響されて買ったものや欲しくなったものは? ▼友達に影響されて買ったものや欲しくなったもの? ●買うことは楽しい!
●買うことは怖い!
●テレビ・マスコミの影響
●値段と商品の価値
●惰性
●同じお金のはずなのに(心理的財布)
●ブランドへの信頼
●おつきあい
●グリーンコンシューマー
●『買ってはいけない』 ●通信販売,インターネットショッピング
●雪印事件 ■消費者と生産者との関係の大まかな歴史▼自給自足・生産者と消費者は同一 ・生産地と消費地もあまり離れていない ※集団内での交換はあっても,家族のようなもの ▼分業の誕生 ・分業=交換もしくは販売を前提として成立 ・生産者と消費者は別人 ・生産者:交換・販売を目的に,他人が消費するものを(消費者の必要に応じて)生産 ▼市場(しじょう)生産の誕生 ・消費者の注文が無い状態で生産し,市場に出す ・市場が小さければ生産者と消費者はほぼ対等 ・お互いをよく知っている ・製品知識にあまり差がない ▼市場の拡大〜大量生産・大量消費時代 ・生産者と消費者の距離が開く→お互いの顔が見えない 市場生産=見えなくなった消費者相手の見込み生産 ・需要の飽和→マーケティングの誕生 ・生産者・販売者は巨大化(生産者の企業化,流通の拡大) →生産者と消費者は対等でなく生産者優位に
→消費者運動・消費者保護 ▼大量消費社会の見直しへ ・環境問題:ごみ,資源・エネルギー,環境汚染など ※アメリカ人の生活を60億人がしたら地球が5個必要 との計算あり →新しいライフスタイルの模索 |