芭蕉db

おもしろや今年の春も旅の空

(去来文)

(おもしろや ことしのはるも たびのそら)

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 元禄2年正月、去来にこの句を送って『奥の細道』への出発を暗示したとされているが、その書簡は未発見。

おもしろや今年の春も旅の空

 「・・海浜にさすらへて、去年の秋江上の破屋に、蜘蛛の古巣をはらひて、やや年も暮、春立る霞の空に、白川の関こえんと、・・」(『奥の細道』序文より)というわけで、今年の春も旅の空で過ごしそうだ、というのである。芭蕉は実際、元禄2年3月27日奥羽長途の旅に出立した。