芭蕉db

なかなかに心をかしき臘月哉

(馬指堂宛書簡)

(なかなかに こころおかしき しはすかな)

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 元禄5年12月。お歳暮の酒一樽に対する曲水宛に出した謝礼の一句。即興。

なかなかに心をかしき臘月哉

 師走などというとただただ忙しいと人々は思っているようですが、隠者の私から見ればこれはこれでなかなか風情のある季節でもあるのですよ。曲水に宛てて気楽に素直に即興している。