芭蕉db
　　　里梅

里の子よ梅折り残せ牛の鞭

（あつめ句）

（さとのこよ うめおりのこせ うしのむち）

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　貞亨4年春。この年の晩秋には『笈の小文』の旅にでるものの、この時点では江戸に居たはずで、「里梅」の「里」は何処なのか不明。

里の子よ梅折り残せ牛の鞭

　　牛を引いた男の子が鞭の代わりに梅の枝を折ろうとしている。その枝を全部折るなよ。花が惜しいから。『漆川集』には、「里の子よ鞭折り残せ梅の花」とあるから、この解釈を支持していることになる。