芭蕉db
   鳴海潟眺望

船足も休む時あり浜の桃

(船庫集)

(ふなあしも やすむときあり はまのもも)

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 貞亨2年。『野ざらし紀行』の折に、鳴海で。

船足も休む時あり浜の桃

 一面の桃の花咲く浜辺から見ていると、のどかな春の昼下がり、沖行く船までがのんびりと進んでいく。まさにのたりのたりの春である。