芭蕉db

古川にこびて目を張る柳かな

(矢 堤)

(ふるかわに こびてめをはる やなぎかな)

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 貞亨元年(41歳頃)頃から死の元禄7年(51歳)までの間。
 

古川にこびて目を張る柳かな

 「古川」というのはどういう川なのであろうか? 名もないあまりパッとしない川のことであろうか。そんな川に川柳が枝を垂れて寄り添っているように見えたのであろう。よく見ればその柳に新芽がのぞいている。そんな新芽のことを「芽張り柳」という。時は春。