芭蕉db

雲雀鳴く中の拍子や雉子の声

(猿蓑)

(ひばりなく なかのひょうしや きじのこえ)

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 元禄2年春。元禄3年説も。2年なら江戸、3年なら伊賀辺りでの作ということになる。

雲雀鳴く中の拍子や雉子の声

 ひばりのさえずる春の日、その鳴声に合いの手を入れるように雉子が拍子をつける。実に長閑な春のさかりである。
この他に、ヒバリを詠んだ句に、

永き日も囀り足らぬひばり哉

原中やものにもつかず啼く雲雀

などがある。