芭蕉db

元日は田毎の日こそ恋しけれ

(真蹟懐紙)

(がんじつは たごとのひこそ こいしけれ)

句集へ 年表へ Who'sWhoへ


 元禄2年元旦。歳旦吟。昨年、『更科紀行』の旅を経験して、初めての正月が来た。田毎の月の思い出が懐かしいことと、『奥の細道』への計画が述べられている『猿雖宛書簡』に も掲出。

元日は田毎の日こそ恋しけれ

 いまこうして何もしないで正月を迎えている。昨秋の『更科紀行』の旅の姥捨の田毎の月が思い出される。今あそこでは元日の日が昇って、田毎の 「日」となっていることだろう。