芭蕉db
独り尼藁屋すげなし白躑躅
(真蹟草稿)
(ひとりあま わらやすげなし しろつつじ)
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元禄3年。上方のどこかであろうが作句事情は不明。
独り尼藁屋すげなし白躑躅
独り暮らしのわらぶき屋根の尼寺には純白のツツジが咲いている。清楚だが人を寄せ付けないさみしい風情が漂っている。それにしても、この尼にはどんな過去があったのだろう。
作者の対象に対する逡巡がそのまま句に表れてピタッと決まらない一句。