下記における表記: 自筆本 西村本
(芭蕉自筆本を訂正して西村本に改訂したと想定した表現)
「奥の細道」本文へ
竪横の五尺にたらぬ草の庵 むすぶもくやし雨なかりせば
そう:馬偏に喿 しょう:将の下に衣
岩沼に宿る*
あさかり:犭偏に萬
従来、「岩沼に宿る」として、笠島の末尾にあったとした一文だが、真蹟本では、全体のバランスは欠くものの「武隈の松」の章見出しの役割を負っていたらしい。素龍の独断によるものか、芭蕉も承認したものかは不明