芭蕉宛素覧書簡

(元禄7年7月6日)

戻る


成可下候。

砂畑に秋立風や栗のから   露川

秋立や竹の中にも蝉の聲   素覧

秋たつや中に吹るヽ雲の峯   左次

七月六日                     素覧

芭蕉雅翁

玉几下


 素覧は名古屋の門人露川の弟子。京都滞在中の芭蕉に宛てた断簡。