芭蕉db
   野水が旅行を見送りて

見送りのうしろや寂し秋の風

(三つの顔)

(みおくりの うしろやさみし あきのかぜ)

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 貞亨5年秋、『笈の小文』の旅の復路、芭蕉は名古屋に滞在中。名古屋の門人野水が上方に出発した折の餞別吟。

見送りのうしろや寂し秋の風

 野水が上方に出発した。その見える影はと見送っていると、なぜか自分の背中に秋風を感じて寂しくなる。