芭蕉db

卯の花や暗き柳の及び腰

(俳諧別座舗)

(うのはなや くらきやなぎの およびごし)

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 元禄7年夏。この時期には珍しく、作句場所等不明。

卯の花や暗き柳の及び腰

 卯の花が夜目にも白く咲いている。その傍らにある柳は暗くくねって、腰をひねっている。卯の花の清楚さと、柳の経験豊かな姿を擬人化して表現した。