- 
芭蕉db
旅亭桐葉の主、心ざし浅からざり
   ければ、しばらくとどまらせんとせ
   しほどに(熱田
皺筥物語)
(このうみに わらんじすてん かさしぐれ)
- 
 句集へ
句集へ  年表へ
年表へ  Who'sWhoへ
Who'sWhoへ
- 
 貞亨元年、41歳。『野ざらし紀行』の復路、名古屋熱田の桐葉亭に草鞋を脱ぐ。
- 
  
 
この海に草鞋捨てん笠時雨
 ここ桐葉亭は海に近い。野ざらしを覚悟の旅も大詰めを迎えた。ここでしばらく休んでいこう。旅の命綱であった草鞋も笠もこの海に捨てて。桐葉の手厚いもてなしに安堵した気持ちがにじみ出ている句。
  
  名古屋市妙心寺にて(牛久市森田武さん撮影)
-