芭蕉db

石山の石にたばしる霰哉

(続虚栗)

(いしやまの いしにたばしる あられかな)

句集へ 年表へ Who'sWhoへ


 元禄4年、芭蕉48歳。江戸東下を前にして。
 


石山寺に作られたばかりの句碑


石山の石にたばしる霰哉

 石山は、大津の石山寺のこと。霰が激しく降って石山寺の石に跳ね返っていることだ。ここでは、実朝の名歌「もののふの矢並つくろふ籠手 <こて>の上<え>にあられたばしる那須<なす>の篠原<しのはら>」が意識されているようだ。