芭蕉db

青柳の泥にしだるる潮干かな

(炭俵)

(あおやぎの どろにしだるる しほひかな)

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 元禄7年3月3日、江戸。大潮の日。深川辺りか? 許六はこれを『俳諧問答』で絶賛した。

青柳の泥にしだるる潮干かな

 春の大潮とて何時もなら水の上に枝垂れている柳が今日は、すっかり水の引いた川底にまで垂れ下がっているよ。何も飾らないのびやかな嘱目吟。


三重県桑名郡木曾岬源盛院境内の句碑(牛久市森田武さん撮影)